私は40代の女性ですが、30代で働いていたのは個人経営の専門学校でした。仕事の内容は専門学校に通ってきている学生たちに資格を取らせるための講師でした。最初はあまり自身がありませんでしたが、それまでに経験してきたことや、勉強して来たことを活かすことが出来ると思って、最初はやる気満々でした。実際、学生たちと接するのは楽しいことも多くありましたし、その学生たちが資格を取る手助けをするのはやりがいもありましたので、一生懸命に頑張りました。ですが、その会社(専門学校)の待遇は最悪でした。給料はとても安かったですし、それに加えて頻繁にサービス残業をしていました。定時の時間(夕方6時)になると、一旦、タイムカードを押さなければなりませんでした。なぜならそうしないと、残業代が発生してしまうからです。でも実際にはタイムカードを押した後に何時間も仕事をすることも頻繁にありました。また仕事の内容も講師の仕事だけではなく、事務作業、受付、新しい学生を集めるためのイベントへの参加、そしておまけに学校の設備のメンテナンスもさせられていました。特に学校が夏休みなどで学生が来ない期間には、毎日、学校の床のワックス掛けや、壁のペンキ塗りなどもしました。それは体力的にも辛かったですし、精神的にもきつかったです。一番、精神的に辛いと思ったのは、学校の説明会などに参加して、新しい学生を獲得するために、その学校の良さをアピールしなければいけないのですが、それが真実ではないこともあったことです。まったくのウソとまでは言えなくても、都合の悪い事実は話さずに、少し着色して魅力のある専門学校だとアピールをしなければいけなかったので、精神的に辛かったです。また授業を受け持っていますので、体調が悪くても、プライベートで用事があっても、仕事を休むことがなかなか出来ませんでした。一応、有給休暇はあるはずなのですが、ほとんど取ったことはありません。取りづらい職場の環境だったからです。学生たちとの交流は楽しいこともあった半面、その会社(専門学校)はブラック企業でしたので、働き始めてすぐに辞めたいと思いました。でも学生のことを考えると、すぐに辞めるわけにはいかないと思って、数年は我慢しました。でも働き続けたら、体のあちこちに支障が出てきました。ストレスが原因だと思います。数年後、その体調の異変がどんどん酷くなってしまいましたので、学生たちが卒業する3月に辞めることを決意して退職しました。退職したら、精神的にスッキリしましたし、体調もずいぶんと良くなりました。ですから辞めて良かったと思いました。ブラック企業で働いて体調が悪くなっている方は、無理せずに早めに退職された方が良いと思います。
30代女性、ブラック企業を退職して体調がずいぶん良くなりました
