私は埼玉県在住の30歳の男です。20代後半の頃にテレアポ営業の業務に約2年間従事していました。当時勤務していた会社は起業後数年であったため、就業に関する規則は緩く、簡単に言えばだらしない会社でした。売上が思わしくなければ「早く来い」「遅くまで残れ」といった事が当たり前で毎日の就業時間はどんどん長くなっていき、入社当初は土曜隔週休みだったはずが、それさえも無くなっていきました。また、毎日夜に会議を行っていましたが、特に有意義な意見が出ることもなく心身ともに疲れていく日々でした。定時後に関しては「自主的な勉強会という認識をしろ」と言われ、残業代は一切出ず、ボーナスの支給も全くありませんでした。その頃私は結婚を考えている相手がいたため、このような仕事漬けの業務がある中で幸せな結婚生活が過ごせるのか、という不安がとても大きくなっていきました。その思いを婚約者へ正直に伝えたところ、二人で頑張っていこうと言ってくれたため不安を飲み込み、婚姻することになりました。その後新婚らしい生活をあまり出来ないまま2~3か月結婚生活を過ごした頃、会社が業績不振の為に給料が未払いという事態に陥りました。その時は妻に対する申し訳無さと将来への不安が募り、絶望しました。今まで自分の気持ちを誤魔化しながら働いてきましたが、こうなったことで自分の事だけでなく妻の幸せも考え、すぐに行動に移すことが出来ました。働いていた会社へはすぐに退職の意思を伝え、学生自体の友人に恥を忍んで仕事を紹介してもらいました。結局は最後の数か月間の給料は未払いのままとなってしまいましたが、就業規則を遵守する東証一部上場企業への転職をスムーズに行うことが出来ました。今では心身ともに健康と胸を張って言うことが出来ます。悔やまれることは会社に対しての不満や不安な思いがあるのに世間体などを気にして中々行動に移せなかったことです。私の場合は幸いにも周囲の人に助けられましたが、ブラック企業によって離婚や、病気、金銭トラブル等を抱えてしまう事など本当に馬鹿らしいことです。転職は恥ずかしい事ではありません。自分が何のために働くのか、働く意味を考えて後悔のない行動をしましょう。
30歳男 給与未払いの会社を退職して安定した収入を得ました
