以前に某上場企業の建設設備の会社を退職しました。入社してから分かりましたが、かなりのブラック企業でした。私の所属した会社は設備の専門業者だったのですが、とにかく長時間残業や休日出勤が多かったです。まず土曜日は必ず出勤です。これはどこの現場にも言えることですが、建設現場は土曜日も稼働します。その為、作業員の安全管理と工程管理のために現場に行かなければいけません。私たちの会社の場合、1人の担当者が複数の現場を持たされるので、各現場に呼ばれててんやわんやになるのが特徴で、各現場ごとに図面や打ち合わせ書類を作らなければいけないので、深夜残業も日常茶飯事です。また、夜間工事や工場等の土日に行う改修工事も併せて担当させられるので、全く休みが取れませんでした。ここの会社で働いている人は、みなプライベートな時間を確保することができず、仕事漬けの生活を送っています。子供の学校行事も行けない先輩も多く、そんな姿を見ていて、その会社に絶望感を抱くようになりました。また、もう1つ不満だったのが残業申請です。現場経費というのが、各現場ごとに決められていて、そこから自分の経費が出されます。当然、残業代もそこから捻出されるのですが、どう考えても経費の予算が足らないのです。その為、深夜残業や休日出勤をしても、結局経費が赤になるのを防ぐため、サービス残業にするしかないのです。仮に予算が潤沢で残業を沢山付けたとしても、上司からは「効率が悪い」とか、「他の社員が残業を付けずに頑張っているのに、お前は付けるのか?」という話をされるので、事実上残業は一定時間以上(20時間前後)は付けることができませんでした。月に2~3日しか休日がなく、深夜残業はしょっちゅう、しかも残業が抑制されるということで、入社3年目に退社を決意しました。当然そんな会社なので、若手の退職はあとを絶たず、私もかなり強引な引き留めにあいましたが、そこは強引に退職の意思を押し通しました。今は別の建設系の会社に就職しましたが、こちらは残業や休日に対する考えは社員寄りで非常に仕事をしやすい環境です。土日出勤もありますが、代休は必ず取得できますし、残業も仕事をした分は付けれます。結果的に退職して良かったと思います。自分を犠牲にしてまで会社に尽くす必要は無いと感じます。この会社は自分の未来を描けないと思ったら、思い切って転職する事をオススメします。
37歳男 プライベートが無いブラック設備会社から退職して心身充実
