退職代行サービスは、上司へ退職を伝えづらい人や、ハラスメントや長時間労働などにより自分で手続きを行えない人にとって、強力な味方となる存在です。しかし同時に「費用は高いのでは?」「どのサービスが安全でコスパが良いのか分からない」という不安もあるでしょう。
退職は人生の大きな決断だからこそ、費用相場だけに振り回されず、内容とリスクを考えて正しいサービスを選ぶことが重要です。この記事では、退職代行の費用相場、サービスごとの違い、そしてコスパの良い選び方を詳しく解説します。
1. 退職代行の費用相場とは?
退職代行の料金は、運営主体によって大きく変動します。一般的には以下のような相場となっています。
- 民間企業の退職代行:2万円〜5万円
- 労働組合の退職代行:2.5万円〜3.5万円
- 弁護士の退職代行:5万円〜10万円以上
最も安いのは民間企業のサービスですが、「会社との交渉ができない」という制限があります。一方、労働組合や弁護士は交渉が可能であり、ハラスメントや未払い賃金の請求などが必要な人に向いています。
2. 安いだけでは危険?費用とコスパの関係
退職代行を選ぶとき、「安いサービスにしよう」と考える人は多いですが、料金の安さだけで選ぶのは危険です。重要なのは「自分の状況に必要なサービス内容を備えているか」です。
以下のようなケースでは、多少費用が高くてもコスパが良くなります。
- 有給休暇の消化を確実に進めたい
- 残業代や手当の未払いを請求したい
- 会社からの引き止めや嫌がらせが予想される
- 退職後のトラブルを避けたい
安いサービスは退職の連絡だけを代行するものが多く、交渉が必要な場合は役割を果たせません。必要な対応ができないため、結果的に損をする可能性があります。
3. 民間企業・労働組合・弁護士の違い
(1)民間企業の退職代行
最も利用者が多い形式で、料金が比較的安いのが特徴です。ただし、会社との「交渉」ができないため、有給消化・未払い賃金・退職条件の調整などが必要な場合には不向きです。
(2)労働組合の退職代行
民間よりも費用はやや高い傾向がありますが、団体交渉権によって会社と交渉が行えます。有給取得や未払い賃金など、会社側との調整が必要な場合に強みを発揮します。
(3)弁護士の退職代行
最も費用が高い反面、法的トラブルへの対応力が高く、未払い賃金請求や損害賠償、ハラスメント問題など、幅広く対応できます。会社とのトラブルが深刻な場合や、安心を重視したい人に適しています。
4. コスパの良い退職代行を選ぶポイント
次に、コスパ良く安全に利用するための選び方をまとめます。
- 料金が明確か:追加料金や成功報酬がないかを確認
- 運営元が信頼できるか:実績・運営歴・サポート体制
- 交渉が必要かどうか:自分の状況に応じて選ぶ
- 問い合わせの対応が丁寧か:質問への回答が曖昧なところは避ける
- 返金保証があるか:退職できなかった場合の保険になる
どれだけ安くても「自分の問題を解決できないサービス」はコスパが悪く、逆に多少高くても「必要なことを全て任せられるサービス」はコスパが高くなります。
5. 退職代行が向いている人・向いていない人
【向いている人】
- 退職を自分から切り出すのが難しい
- パワハラ・嫌がらせがある
- 長時間労働などで精神的に限界
- 会社と話したくない、関わりたくない
【向いていない人】
- 自分で退職を伝えても問題ない
- 簡単な相談レベルで済む場合
- 費用を全くかけたくない
退職代行は「退職のための最終手段」です。使うべき状況で使えば、費用以上の価値があります。
6. まとめ
退職代行の費用は、民間・労働組合・弁護士で大きく異なり、安ければ2万円台、高ければ10万円以上となることもあります。しかし重要なのは「費用の安さ」ではなく「自分の状況に合ったサービスを選ぶこと」です。
交渉が必要な人は労働組合か弁護士、費用を抑えつつ安全に辞めたい人は実績ある民間サービスが向いています。退職は人生の大きな節目です。安心して次のステップを踏み出すためにも、コスパの良いサービスを選び、自分に最適な形で退職を進めましょう。
